「コールドパーマ」を詳しく解説

久しぶりに詳しく解説シリーズ。
今回はコールドパーマ編です。
写真を交えながら解説していきましょう。

以前はホットパーマを解説いたしました。

その時にも書きましたが

コールドパーマ・・・パーマと言えはコールドパーマを指していることが大半だと思います。

ホットパーマ・・・通称デジタルパーマ。機械によってロット自体を加温してパーマをかけます。

もう少し詳しく書きます。
薬剤は基本的には液状で、薬剤をつけながら巻いたり、巻いてから付けたり。
手法は様々です。
1剤で髪の内部の結合を切って、2剤で再結合させるようです。

今回も写真を交えながら説明いたします。

薬剤について

コールドパーマでは薬剤選定が重要です。

還元剤の種類、PH、還元剤濃度、アルカリ度。
薬剤について詳しく説明していくと読むのが辛くなるのでやめましょう(笑)

パーマをかけると形がかわります。それと同時に質感が変わります。
柔らかくなったり、ハリコシが出たり。。。
還元剤の種類によります。
髪質に合わせてどんな質感にしたいかも同時に考える必要があると思います。

写真を見ながら解説していきましょう。

before

肩下40cmくらいでしょうか?
最近ではめずらしくロングです。
髪質は普通毛ですが、毛先にかけて毛量が少なくなっています。毛先に乾燥が見られます。

ロッドオン1剤塗布

パーマの道具です。
早速巻いていきます。

毛先まで薬剤を付けながら巻いていきます。
薬剤を付けながら巻いていく方法と
巻いてから薬剤をつける方法があります。
どんな形状のカールを作りたいかで巻き方や薬剤のつけ方を工夫していきます。

加温

コールドパーマは薬剤が付いている時間が長いほど強くかかります。
また、温度を上げることでもウエーブ効率が向上します。
加温するかしないかは、どんな仕上がりにしたいのかにもよります。

2剤塗布、ロットアウト

パーマのかかり具合をチェックした後、2剤を塗布していきます。

チョー簡単に言うと1剤で髪の結合を切って2剤で結合をつなげます。
実際はこんなに単純ではありませんが。。。

ロットを外して水洗します。

仕上げ

こんな感じでかかりました。
スタイリング剤をつけて仕上げます。

よくデジタルパーマとの違いは?と聞かれます。
コールドパーマは濡れている時と乾いた時のカールの形状が変わります。
少し伸びる感じがしますので、お水をつけてカールを戻してあげる必要があります。
逆にホットパーマは濡れている時と、乾いている時のウエーブギャップが少ないです。

どちらがいいかとういことではないですが、髪質によってだったり、なりたい髪型や質感、日々のお手入れ方法によって選択していくと良いと思います。

パーマはとても奥が深い技術です。
まず大切なことはカット。
しっかりと形を切ること。

そして、薬剤の選定。ダメージの見極めやかかり具合、数日後にどのくらい緩くなる髪質なのか、日頃どんなお手入れ方法でどんなスタイリングをするのか。

パーマはカットだけではできない形状や質感の変化です。
ヘアカラーは色の変化ですが形が変わることはインパクトがありますよ。
今の髪型に飽きたらパーマがおすすめかもしれませんね。

デジタルパーマかコールドパーマか、どっちがいいかなんてわからない方も多いとは思います。
なりたいイメージをお伝えいただければご提案させて頂きます!

皆様パーマをかけましょう!

ではまた。

この記事を書いた人

yoichiro tonomura

代官山の某ヘアサロンで10数年技術を磨き独立。2015年4月に海から近い街、神奈川県藤沢にプライベートサロン「venice beach」を立ち上げる。自らオーナースタイリストとしてサロンワークの傍ら、独自のセンスで「venice beach」のコンセプトをまとめ、HPの制作や写真、デザインを行う。たまに鋏をサーフボードに持ち替え鵠沼海岸に出現します。