ヘアマニュキュアを詳しく解説

久しぶりの詳しく解説シリーズ。
今回はヘアマニキュアを詳しく解説いたします。
よろしくお願いします。

ヘアマニュキュアとは

簡単に説明します。
ヘアカラー は髪の内部まで浸透して発色します。

ヘアマニュキュアは髪の表面に色をコーティングします。内部には入らず表面で発色します。
毛髪の内部まで薬剤を染み込ませる仕組みではないので、髪のダメージはかなり少ないです。
表面をコーティングすることで髪にツヤやハリが生まれ、紫外線などの外的要因から髪をガードしてくれる役割も期待できます。

しかし脱色する力はないため、髪色を明るくしたい場合は不向きです。

メリット

  • 髪が痛まない
  • ハリコシ、艶が出る。手触り感の向上。
  • 髪をコーティングするので外的要因によるダメージからガード
  • 皮膚が弱い方にも施術可能(アレルギーがないわけではない)

デメリット

  • 髪を明るくすることができない。
  • 2週間から4週間ほどで色落ちする
  • 白髪染めの場合は根本ギリギリまで染めることができない。
  • 石油系タール色素を使用している

メリットデメリットをあげました。
補足としてヘアマニュキュアは白髪染めによく使います。
というか、黒い髪には、ほぼ色の変化はわかりません。
そして、白髪率によって仕上がりの色が変わります。
この辺の色の調整はご相談の上任せていただければと思います。

最後に書いた、石油系タール色素を使用しているですが。。。
ここには詳しくは書きません。気になる方は調べてみてください。

ヘアマニュキュアは痛まない。そんな言い方をする美容師は多い気がします。
僕は
髪に何か色をつけたり、パーマをかけたり、変化にダメージはつきもの。。。
そんな風に考えています。

実際の施術を見ていきましょう。

実際の工程

before

前回もマニュキュアの施術です。
時間が経って色落ちして根元が伸びています。

塗布

根本全体に塗布していきます。

こんな薬をコームで塗布していきます。

全体に塗ったあとラップをして加温していきます。
少し冷ましてシャンプー台へ。

工程はシンプルです。

after

白髪は綺麗に染まりました。
今回は赤みが少なく、いつもより少し暗くとのオーダーでした。
黒く見えますが実際は赤みのないブラウンです。

色の解説

上の図がブラウンを作る色の構成です。
ブラウンを作る場合は赤、青、黄、3色が混ざります。

脱色する場合、青→赤→黄の順番で色が抜けていきます。
よって、見え方としては赤茶→オレンジ味の茶色→黄色と色が抜けていきます。

まとめ

今回はヘアマニュキュアの特徴と施術工程を見ていきました。
いかがでしたか?

はじめに書きましたが、髪に何かを施す場合、メリットはありますが、デメリットもあります。
最近増えつつあるグレイヘア。
それも1つの選択だと思います。
ベニスビーチ では良いことも悪いことも隠さず話していこうと思います。
あまり難しく考えずに楽しく髪を楽しもうという方もいれば、
健康に良いことを!と考える方もいらっしゃいます。

どちらが良いか悪いか。考え方次第ですが、どちらにも答えられる知識は長年の経験から持っているつもりです。
是非ご相談ください!

この記事を書いた人

yoichiro tonomura

代官山の某ヘアサロンで10数年技術を磨き独立。2015年4月に海から近い街、神奈川県藤沢にプライベートサロン「venice beach」を立ち上げる。自らオーナースタイリストとしてサロンワークの傍ら、独自のセンスで「venice beach」のコンセプトをまとめ、HPの制作や写真、デザインを行う。たまに鋏をサーフボードに持ち替え鵠沼海岸に出現します。