美容師の仕事

僕は9年ほど前は代官山のヘアサロンで働いていました。
長く働いていたのでずっと通ってくれるお客様もいらっしゃいました。

全員ではないですが、印象に残っているお客様、たくさんお話ししたお客様なんかは、もちろん顔も覚えていますし、少し髪に触れれば髪質も髪型も思い出したりします。
手の記憶ってすごいですね。

先日

以前通ってくれていたお客様がわざわざ藤沢まで来てくれました。
今は結婚して子供もできて、新しい土地で暮らしているそうです。

また会えたのはもちろん嬉しいのですが
そのお客様が僕にまた髪を切ってもらいたいって思ってくれたこと。

美容師としてとても嬉しく思いますし誇らしくもあります。

そんなお客様がいるからこそ、長く続けていきたいですし、印象に残る美容師になりたい。

久しぶりにお会いしたお客様は以前と変わりなく、時間が昔に戻ったような不思議な感覚でした。
少し癖があり毛量も多くて膨らんだり、パサついたり。
少し難しい髪質です。
若かった僕は必死に扱いやすい髪型にしたいって必死だったのを覚えています。

今では美容師歴も長くなり、自分でお店をやって、経験も多く積みました。
以前のようながむしゃらな頑張りは無くなってしまいました。

だけど

美容師としては、情熱を持って目の前のお客様を可愛く、綺麗にすること。
そんなことを思い出した1日でした。

わざわざ来てくれてありがとうございました。
また1年後でも5年後でもお会いできたら嬉しいです。

お客様には感謝しかない

そんな1日の出来事を書いてみました。

この記事を書いた人

yoichiro tonomura

代官山の某ヘアサロンで10数年技術を磨き独立。2015年4月に海から近い街、神奈川県藤沢にプライベートサロン「venice beach」を立ち上げる。自らオーナースタイリストとしてサロンワークの傍ら、独自のセンスで「venice beach」のコンセプトをまとめ、HPの制作や写真、デザインを行う。たまに鋏をサーフボードに持ち替え鵠沼海岸に出現します。