根元に薬剤をつけないグレイカラー

久しぶりに技術的なお話をします。

美容歴も20年ほどにもなると自然と白髪染めに関するお悩みを持つお客様が増えてきます。
だんだんと増えてくる白髪。
悩みの種だという方は多いのではないでしょうか?
みなさんは白髪染め?ヘアカラー?をするときは頭皮に薬剤がついている感覚ってありますか?
一般的にいうとファッションカラーは基本的には頭皮にはつけません。
(染め方によっては頭皮につけるという考えの美容師さんもいると思います。)
白髪染めは根元ギリギリからしっかりと染めていきたいから頭皮につけるという美容師さんが多い気がします。

今回は白髪染めの時に頭皮につけるかつけないか問題のお話しです。

白髪染めを頭皮につけるメリットとデメリット

僕の考えでは基本的には白髪染めは根本につけます。
理由は簡単で根本に白髪が残っていたら白髪染めした意味ないじゃんってなるからです。

しかし最近は肌が弱い方、永続的にする白髪染めは肌につけているのが正解ではない気がしてきました。

頭皮につけて染めると
  • 根元から白髪がしっかり染まる。

メリットはこれくらいしか思いつきません。
一番大事なことが白髪をしっかり染めるという考え方であればこれが正解な気がします。

頭皮につけずに染めると
  • 頭皮に薬剤がつかないので刺激が少ない
  • 肌荒れの原因がだいぶ軽減される
  • 施術時の不快感が少ない

頭皮につけないことのメリットは多いと思います。
しかし問題は白髪が根本からしっかり染まるのか?というところです。
白髪が染まらなければ白髪染めの意味ないじゃん!ってなります。
では見ていきましょう。

 

ゼロテクっていうらしい

巷では頭皮につけないで白髪染めをすることを”ゼロテク”っていうらしいです。
名前などどうでもいいですが実際に写真で見ていきましょう。

before

コンスタントに白髪染めをされているお客様です。
肌があまり強くないので、基本的には頭皮に薬剤はつけません。
少し明るめな白髪染めです。

 

薬剤塗布

よく見ないとわかりませんが頭皮には薬剤はつけていません。
頭皮につける場合との比較写真があれば後日、掲載します。
コームとハケを使って頭皮につけない塗り方です。

顔まわりも極力薬剤はつけませんが、どうしても少しの白髪が気になる場合は頭皮につけてもいいような。。。

 

after

仕上がりです。
このくらいの明るさであれば頭皮に薬剤をつけなくてもほぼほぼ白髪は気にならないと思います。

まとめ

頭皮につけない白髪染め、いかがだったでしょうか?

オーガニックの薬剤を多く取り扱ううちに頭皮への負担が気になっていました。
白髪は根本から染めるものと思い込んでいましたが、付けないでも染まる。。。

しかし、頭皮につけないと、ほんの1mmは白髪が残る場合はあります。
きっと。
見えませんが。
最近は明るい白髪染めが多いので頭皮からベッタリはもう古いのかもしれません。

髪は毎日、少しづつ伸びます。
白髪をなるべくはえて来ないで欲しいもの。
頭皮につけないと白髪が気になるのが少し、ほんの数日早いかも。。。

頭皮への負担か、白髪の染まりか、
カウンセリングでしっかりお話ししていこうと思います。

 

 

この記事を書いた人

yoichiro tonomura

代官山の某ヘアサロンで10数年技術を磨き独立。2015年4月に海から近い街、神奈川県藤沢にプライベートサロン「venice beach」を立ち上げる。自らオーナースタイリストとしてサロンワークの傍ら、独自のセンスで「venice beach」のコンセプトをまとめ、HPの制作や写真、デザインを行う。たまに鋏をサーフボードに持ち替え鵠沼海岸に出現します。