ブリーチのお話

今日はヘアカラーデザインには欠かせない薬剤、ブリーチ剤のお話です。
以前はカラー剤の種類をお勉強しました。
ファッションカラーは脱色と加色を同時に行う薬剤です。
一方ブリーチ剤は脱色のみを行う薬剤です。メッシュとか金髪とか、そういうイメージの髪色はブリーチを使っています。

ファイバープレックスブリーチ

藤沢ベニスビーチ で使用するブリーチはシュワルツコフ社のファイバープレックス

藤沢ベニスビーチ  ファイバープレックス ブリーチ

HPには“枝毛、切れ毛98%削減”と

簡単にいうと、ブリーチってすごく痛みます。バサバサ、カサカサ。自分の髪じゃないみたいになります。ファイバープレックスブリーチはジカルボン酸配合でダメージを軽減できますよーって薬です。
この辺はたくさんの美容師さんが実験やら科学的な見解を書いています。気になる方は調べてみてください。

ここでは僕が実際使用した感じやブリーチを使う時の注意点を書いていきます。

ブリーチのメリット

  • 1度の施術で髪が明るくなる
  • 透明感のあるカラーができる
  • 赤味、オレンジ味を消せる

    明るい髪色や、派手なデザイン、青い髪とか、ピンクの髪とか。
    若いイメージがありますが大人世代にも十分使えます。むしろ提案していきたいです。

例えば、白髪をぼかすためにハイライトを入れてみようとか、
耳の付近にポイントで赤くしちゃえとか。いかがでしょうか?

カラーを考える時の頭の中

日本人の髪は中途半端に脱色するとオレンジ色になります。


髪に中には
黄黄黄黄黄黄
赤赤赤

が混ざって黒い色をしています。(あくまでイメージです)

脱色をすると最初に青がなくなるんで
黄黄黄黄
赤赤
になります。(イメージです)なのでオレンジ色。

カラーは加色もします。アッシュにしたいから青色を2つ入れてみます。
黄黄黄
赤赤

どんな色になるか想像してください。絵具と一緒です。多分、青が少ないんで青くならなそうではないですか?
アッシュにしたかったけど、あんまりアッシュっぽくない。希望の色と違うんだけど。。。
の原因は多分これです。

ではどうすればいいか。を考えましょう。
どうすればいいかというと、ブリーチを使って脱色した後、色をのせます。
黒髪はこんなです。(しつこいですがイメージです)
黄黄黄黄黄黄
赤赤赤


そこに脱色(ブリーチ)をします。


強力な薬なのでかなりの色がいなくなってしまいました。
そこにさっきと同じ量の青を入れてみます。


さて、何色になりますか?

正解は緑色ですね。

 

次はもっと青を増やしましょう。


青青青青青青

何色になりますか?多分、青くなりそうですね。

話が逸れました。すいません。僕がカラーする時の頭の中はこんな感じです。

外国人カラーとか透明感のあるカラーなんかはブリーチを使うときれいな色になるかもしれません。

ブリーチのデメリット

 

  • 髪が痛む
  • 褪色が早い
  • 黄色くなる
  • 1ヶ月後に根元の黒髪と色落ちが目立つ

良いことばかりではありません。
ブリーチをするとやはり色落ちは早いです。黄色くなるとどうしても痛んでパサパサに見えます。
色を取るかダメージを取るか。。。

結局のところ

ファイバープレックスのブリーチはいくらダメージの少ないと言っても誤魔化しているだけです。
確かに質感はいいです。僕も細かくハイライトが入っていますがそんなにダメージは感じません。
しかし、やはり明るくなるし、褪色はします。
こまめなメンテナンスやホームケアは必要だと感じます。


仕上がりだけではなく、今後のことも含めて考えていくべき薬剤だと思います。

今の仕上がりはとても大切ですが、数ヶ月後にどうなっているか、も大切です。
それぞれ、お客様一人ひとりのニーズに合わせてブリーチは提案していきたいと思います!

チャレンジしたい方はご相談くださいね!

相変わらず、長文になりました。。。
今日も読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

yoichiro tonomura

代官山の某ヘアサロンで10数年技術を磨き独立。2015年4月に海から近い街、神奈川県藤沢にプライベートサロン「venice beach」を立ち上げる。自らオーナースタイリストとしてサロンワークの傍ら、独自のセンスで「venice beach」のコンセプトをまとめ、HPの制作や写真、デザインを行う。たまに鋏をサーフボードに持ち替え鵠沼海岸に出現します。